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April 29, 2006

補講

 今日は「補講」の仕事があったので,土曜であるにも関わらず朝8時から夕方4時まで大学にいました。とはいえ,私が「補講」を受けるのでもなく,また教えるのでもなく,「業務補助」(有給)で教室に留まり,授業の準備や片付け,その他雑用をするというものです。
 本年度の入学生は,いわゆる「ゆとり教育」の「犠牲者」で,本来ならば大学教養課程で要求されるべき「最低限の学力」に対して,著しい偏りのある教育を「受けさせられてしまった人たち」です。休みの設定や選択科目のあり方,挙句の果ては「訳分からんカリキュラム」によって,この理系的知識の極めて乏しい私すら履修した科目さえも勉強できなかった,というものです。
 具体的に。
 私の参加した科目は「生物」です。対象は「高校の時に生物を履修しなかった学生(もしくは生物に自信のない学生)」,そのため,この補講で扱うのは「高校生物」(=大学課程での「生物学」ではない)ということです。時間は6コマ(90分×6)で,他の科目との関係から2日間。しかしこの時間内に「高校生物」を全て扱うのは不可能です。そのためここでは,特に「細胞」を中心に授業が進められました。で,参加した学生は「薬学部」「歯学部」「生物生産学部」・・。もちろん全員ではありません(希望者のみ)ですが,全て「理系」の学部・・。
 ここには残念ながら,いろんな矛盾が存在しています。
 本来ならば「生物」に関する知識を要する学部(注)なのに,(1)「生物」を履修していない学生を「受け入れ」た(=大学側),(2)「生物」が関わり得ると想定可能であるにも関わらずそこに志望・入学した(=学生側)・・,もちろん「「化学」「物理」選択でも可」とされていますし,現に以前からそういう学生もいるので,一概に本年度だけを批判することはできません。しかし,本来なら「生物」と関係ありそうな学部なのに,その基礎を学んでいないというのは,やはり何がしかの「抵抗感」を抱かずにはいられません。
 しかし何よりも,実際に教育を受けている本人たちは,自らの置かれている状況を知り得ません。学校のカリキュラムに従って学んできただけです。つまり,「教育」での問題は子どもたち(と教育の現場)にシワ寄せが行くだけであり,「教育」を決める側のツケは「下」に負わされていく,ということです。 「教育」に携わる側の「功罪」は実は予想以上に大きい影響を持つということを,当事者(特に文科省)は肝に銘じておかねばなりません。

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April 27, 2006

展望車

 以前に韓国・鉄道博物館に保存されている記事・写真を掲載しました。(ココココ)。そこで言及した展望車について再度です。

 植民地期の朝鮮に,展望車は2種類しか存在していません。
(1)テンイネ
 形式称号にあるように,展望車(テン)と1等座席(イ),寝台(1等,ネ)の合造車です。「テンイネ1」~「テンイネ4」の4両が存在し,「1」は4軸ボギー,「2」以降は6軸ボギーでした(製造年は確認中ですが,おそらく1923~27年の間と思われます)。

(2)ラテンイ
 「あかつき」用の「軽一等展望車」(「ラ」:light,「テン」:展望,「イ」:一等(「イロハ」の「イ」))です。1936年製造か(「あかつき」は36年11月から運転開始)

↓ラテンイ1(鉄道博物館)
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April 26, 2006

やる気

 6月頃まで,お仕事の都合で来日されている韓国人の方に日本語を教えることとなりました。相手は韓国内の某市に勤務されている公務員の方で,日本の地方行政を視察・研修するために約一年間派遣されているという立場です。業務上の必要性から日本語の学習を始められたのですが,「独学」であるため,「読み」「聞き」はある程度まで習得されているものの,「書き」「話し」については十分に練習する機会がなかったようです。そのため来日後も,業務上の都合(仕事の場だけで日本人と接触できながらも,それ以外は×)でなかなか日本人と接する機会がなく,語学学習の不十分さを嘆いておられました。もっとも,日本語の語彙に癖のある私と会話が十分成り立っていたので,向上の可能性は極めてあると思います。
 ただ「教える」とはいってもこの方,上述のようにある程度の水準にまで至っているので,(1)A4で1~2枚文章を作成し,その「書き方」について助言,(2)文章を読み,それについて討論,という形式のものです。研修期間の最後である6月末に,かなりの分量の報告書(日本語)を作成せねばならず,ご自身の会話能力に加え,作文能力の向上も目的としています。
 後者については何か読み物を私が選ぶこととなっていました。当初はA5ほどの小冊子で,見開き一回分(1000~1500字程度)のものを考えていたのですが,実はこういう「簡単な読み物系の小冊子」,韓国でいうところの『좋은 생각』のようなものが,日本にはありません・・。
 いろいろ考えた挙句,せっかくなのでいわゆる「論文の書き方」のような書籍(新書)を選びました。時間的に余裕がないのと,結局は一冊の本を読むこととなるので負担になるのではないかと思いつつ,せっかく日本語で長文の報告書を作成されるので,日本にいる時にしか読むことはない類のモノを,あえて選んだ次第です。
 私の提案を「拒絶」されるかと思いきや,ご本人は快諾。曰く,「せっかくなのでぜひとも」。もちろんご本人にとり,それを読むこと自体大変なことだということは百も承知です。もし私(通常の日本人)がその立場なら,「いや,報告書だけでも大変なので・・」とか適当に煙に巻いていたでしょう。しかし,「業務上の派遣」という形式ではあるものの,あの「やる気」には正直感心してしまいました。
 ソウルにいる時,不定期で三星の人力開発院で日本語学習者と日本語で会話するだけのアルバイトをしたことがありました。研修員は1ヶ月から3ヶ月ほど(詳細失念),龍仁の研修所に「監禁状態」にされ,終日日本語のみの特訓を受ける(期間中は韓国人同士でも韓国語を使用したら×)という,凄まじいモノでした。彼らは上級コースを修了した後,(条件によりますが)日本各地に派遣され約一年間,市場調査だけに従事(その間給料・生活費は全て支給)し,報告書を作成・提出するという任務です。
 いずれの場合でも,それを支えているのが彼らの「やる気」と「意気込み」(「vitality」)でしょう。改めて,彼らから学ぶべきことも多いことに考えさせられました。

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April 25, 2006

一年

 福知山線の事故から一年が経ちました。その時京都にいた私は,9時半過ぎに「スパモニ」(テレ朝)の渡辺アナの速報でこの事故を知りました。しかしその日終日は研究会で過ごし,夜は知人宅で夜遅くまで談笑に耽っていた(テレビは見ていない)ため,事件の詳細を知ったのは翌日,京大生協の新聞(立ち読み)によってです。
 事故の全貌はほぼ明らかにされてはいるものの,なお(1)制限速度を異常に超過しての運転,(2)事故当日の運転士の状況(およびそれと事故との関係),(3)それまでのJR西の安全対策の状況,(4)いわゆる「日勤教育」と事故との関係,において,未だ不明瞭な部分も残されてたままです。
 あくまで私見ですが,この事故は「運転ミス」という単純な要因で片付けるべきものではありません。結果的に「速度超過をしてまで運転しなければならない」現状をもたらしたのは,「速さ」のための「過密ダイヤ」と,それを現実に可能としていた「労使間の信頼関係欠如」にあるのではないでしょうか。そもそも労使間の相互不信(「憎悪」といってもいいくらい)は,既に国鉄時代から確立していました。民営化されたとはいえ,あくまで「ムダの切り落とし」=「盾突く連中の首切り」=「労組つぶし」が民営化の目的な訳でしたから,今での複数の労組が並立している状況を見れば,相互不信の関係は厳然と残っていると見るべきでしょう。秒単位で設定しつつ,慢性的に遅延する・・・,現状を把握していない,現場に携わる人間の意見が反映されていないからこそ,あのような異常なダイヤが生み出され続けたのでしょう。
 しかしあのような事故は,果たして会社だけに帰結されて「解決」なのでしょうか。
 現在の日本,あまりに「正確さ」を求めすぎてはいませんか?あれだけの大量の人間を一度に移動させる現場において,秒単位で「正確であるべき」を求め,そしてそれが遵守されない場合に「苦情と呈する」のは,実は極めて「異常」なこと(「ないモノねだり」)ではないのでしょうか。世界のどこにおいて,秒単位・数分単位で遅延することを「いいかんげん」「ありえない」とする国があるのでしょうか?多少遅れても構わないではないですか。
 当然,「接続が間に合わない」とする意見が出されるでしょう。ならば一つ遅らして,余裕を持てば済むことです。競争の現場ならまだしも,朝夕の通勤・通学の場において5~10分なんて,トイレに入って缶コーヒーを飲んでいる程度の,小休止の時間でしかありません。それすら余裕が取れない,そんなに焦って日本人,どうするのでしょうか。
 とにかく今の日本,何かに急き立てられているかのように,余裕がありません。一年に際して,感じることです。

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April 24, 2006

黄砂

 今年は気象の都合で,例年以上に激しいようです。
 黄砂は中国大陸北西部,黄土高原からゴビ砂漠付近にかけての砂が嵐によって巻き上げられ,偏西風に乗って飛来する砂塵のことをいいます。「原産地」が黄河上流付近であることからも分かるように黄色く,その粒子はラグビーボールのような形をしているため,人体に付着すると肌荒れなどを引き起こすと言われています。またこの砂,いわゆる「カルシウム・チョーク」のような独特の匂を持っていて,飛散量が多いときには匂いが衣服・髪に付着してしまい,屋内に戻ってきても「チョーク臭」が離れません。
 黄砂の多少は「原産地」の降雨量と関係があるそうです。降雨量が多ければ飛散量は減少し,逆に少雨であれればたくさん飛んでくる,ということです。今年は黄土高原付近は降水量が少ないことから,例年になく多く飛来してきている,とのこと。
 日本では地理的位置から比較的西日本,特に中国地方から九州北部地方に多く見られる減少です。帰国して以来,昨年・一昨年は全く気になりませんでしたが,今年は正直,凄まじいです・・。天気のよい日は空が霧がかったかのように黄色く霞み,終日「チョーク臭」が漂っています。雨の日にはそれらは一時的に止みますが,降雨の後,車の表面は砂だらけとなります・・。
 ちなみに私にとっての「初黄砂」はソウルでした(名古屋付近では,少なくとも「観測」ではなく「体感」としては一度も経験したことがない)。日本よりも更に「大陸寄り」な訳ですから,この時期,ソウル市内は↑以上に「強烈な状況」になります。屋外では「匂い」どころではなく,目が痛くなる始末。街中,至るところでカルシウム・チョーク(笑)。

追記)
 黄砂には「炭酸カルシウム」が多量に含まれているので,酸性雨を中和するそうです。自然のメカニズムとはいえ,「大陸」はスゴい・・。

↓南西側。空が霧のように霞んでいます。
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April 22, 2006

刺子

 木曽町(05年11月まで木曽福島町)の「海老屋」(漆器),「田ぐち」(和菓子)に,福井惠子氏の製作した作品(暖簾:藍染+刺子)が飾られています(他にもあるかもしれませんが失念)。かつては木彫や陶器,能面の製作を手がけていましたが,現在は刺子に限定されているようです。
 作品は確か「よし彦」(漆器)で扱われていたと記憶しています。
(一部修正)

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April 21, 2006

ㄹ語幹

 韓国語で語幹末にㄹの子音で終わっている(いわゆる「ㄹパッチム」を持つ)用言の類です。「語基」派(朝鮮語の活用を「語基」を用いて区分する見方)でも同じように「ㄹ活用の用言」(野間秀樹『至福の朝鮮語』朝日出版者,2001年,128頁)として分類されています。代表例としては「알다」(知る,分かる,知っている),「만들다」(作る),「길다」(長い)などを挙げることができます。なお朝鮮語では日本語に比べ,原形において動詞・形容詞の外見上の区別は付きません。活用の一部で相異が現れるのみです。
 この分類に属する用言は一部の語尾を接続する際,語幹末の「ㄹ」が消えてしまうので,通常の活用からすれば「変則活用」(不規則活用)と見なすことが可能です。ただ,(1)ㄹ語幹を持つ用言は全てこの活用に順ずる,(2)この分類に属する用言は全て同じ活用をする,という点から,ある意味「ㄹなりの規則変化を伴っている」ため,あながち「不規則」とも断定できません。そのため,「母音語幹」「子音語幹」を対峙させて,別個に「ㄹ語幹」として分類する見解も存在します(ちなみに「語基」派ではそのような分類は特にしていない)。
 さてこのㄹ語幹は,実は他の子音語幹に比べ,かなり特異な存在です。「알다」を例に見てみましょう(Ⅰ・Ⅱは語基番号)。

 알지만-(逆接,~だが,Ⅰ)
 알던・・(回想過去連体,~した,Ⅰ)
 안다(現在下称形,~する,Ⅱ)
 압니다(現在上称形,~します,Ⅱ)
 아는・・(現在連体形,~する・・,Ⅰ?)
 알・・(未来連体形,~する・・,Ⅱ)
 안・・(過去連体形,~した・・,Ⅱ)
 아시・・(尊敬形語幹,「아시다」,~なさる(ご存知),Ⅱ)
 알면-(仮定形,~なら,Ⅱ)
 알라고-(命令引用形,~しろと,Ⅱ)
 알아-(連用形,~して,Ⅲ)
 알아요(現在略待上称形,~ます,Ⅲ)
 알았다(過去下称形,~した,Ⅲ)
 알았습니다(過去上称形,~しました,Ⅲ)
 알았어요(過去略待上称形,~しました,Ⅲ)
 알았던・・(回想過去連体形,~だった・・,Ⅲ)
 알아라(命令下称形,~しろ,Ⅲ)

 ここからでは一見分かりにくいでしょうが,特徴として,本来「子音語幹」であるのに対し,部分的に母音語幹と類似する活用を取るところにあります。この「알다」の場合,現在上称形(「~です」,いわゆる「합니다体」)は「압니다」(分かります/知っています),現在連体形「아는・・」(「分かる/知っている~+体言」)となります。これは,他の不規則子音語幹,例えば過去・未来形などでㄹ語幹と外見上同じ形をとる「ㄷ変則活用」を見ても,部分的にパッチムが変化しているのみで,パッチムそのものは消滅していません。

「깨닫다」(理解する/悟る):깨닫습니다(現在上称形)
                 깨닫는・・(現在連体形)
                 깯알았다(過去下称形)

ㄹ語幹のものはさほど多くは存在しませんが,このグループだけが特異な活用を生じる理由は,(当然ながら)定かではありません。「不規則的変化」を生じさせるには,「頻度が高い」などの事情はあるとは思うのですが。それとも,

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April 16, 2006

共同研究

 本年度から某K都大学某研究所の共同研究員(共同研究班の構成員)となりました。この共同研究班は近代史関連のもので,今後長期休暇期間を除き,原則毎月1回開催されることとなっています。やはり京都所在の某研究センターでもこの4月から共同研究員(それまで「オブザーバー」)となったので,これまで以上に京都へ足を伸ばす機会が多くなります。実際来月は,後者の研究会が開催されるだけでなく,前者が翌6月の開催日とも合わせ変日程となっているため,立て続けに2週間おきに行かなければなりません。時間や費用の面では若干の負担は避けれません(ただし後者については関係費用支給)が,しかしその分,そこで得られるモノは「経済的指標」だけでは計れません。特に所蔵資料の貸出・閲覧・複写が可能というのは,いずれも通常の大学附属図書館でない分,それだけでも「有益」というモノです。
 さて昨日,その研究会の第1回の集まりがありました。当初は往復夜行バスの利用を考えていたのですが,予約(出発前日の夕方)の段階で「往路」が既に満席・・。いくつかの手段を検討(復路だけでも夜行バスにしようかと思っていた)した挙句,結局「時間を有効活用できる」ということで,往復ともに新幹線で決着。久しぶりに新幹線の旅を楽しんできました。実際,旅を楽しむこの季節,市内は至るところ観光客で溢れていました(市バスの中も)。
 ただし個人的には観光などする余裕もなく,研究会の後はマイクロフィルムをひたすら睨んで,帰路に着きました・・。

↓久々の京都駅
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April 13, 2006

ネットビジネス

 昨日の記事に対し,「eアフィリ」名によるコメントが付されていました。

・・・・・(以下,転載)・・・・・

こんにちは、アフィリエイトサイトのe-アフィリと申します。
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何かご質問等ありましたら、メールにてお気軽にお問い合わせ下さい。
ご参加、心よりお待ちしております。
既にご登録頂いてる方、または我社から同様の内容の書き込みをさせていただいたことがありましたらば誠に申し訳ありません。
e-アフィリ http://e-af.net/?an

Posted by: e-アフィリ | Apr 12, 2006 2:31:44 PM

・・・・・(以上,転載)・・・・・

 ここはHP・ブログ管理者に対し,自らのサイトに広告(バナー)を貼ることで収入を得ることができるということを「ウリ」にしている組織(企業?)です。広告については開くだけで有料となるところから,昨今の「有料サイト問題」」(「知らないうちに登録されていた」云々)を上手くかわした方法といえるでしょう。同時に,有料の対象はあくまで「リンク先」なので,リンクの本元(おそらく大抵は「出会い系」か「アダルト」)の問題ではありません。しかもその広告を斡旋しているのがこの組織なので,単純に考えても「二重のフィルター」が存在している,という訳です。
 この実態に関しては詳しくは知りませんが,トラブルに「必ず巻き込まれる」という訳ではないにせよ,「巻き込まれそう」な気はします。
 ただ今回,個人的に「問題視」したのはそのシステムではありません。上記の文言です。一見それらしいことが書かれていますが,実際には不特定多数のブログに同一文章が「乱発」されています。関心のある方は,試しに上記文章の三行目,「ブログ拝見させて~」でyahooで検索してみて下さい。同一文章が多数引っかかります。それらの書き込み日時から,11~12日に集中的に「乱発」されていることが分かります。また「アフィリ」関連で検索すると他の文言も見当たることから,おそらく最近に至って,不定期に文面を変えつつ集中して広告を「乱発」しているようです。あるいは,この組織が直接おこなっているのではなく,別個に「委託された文章を不特定多数のブログにひたすら書き込む」という専門の職種(バイトか?)があるのでしょう。
 最近はこういうのが多すぎます。いずれにせよ,見せ掛けだけのコメントは意味がありません。ということで,この類のものは,問答無用で削除とアクセス禁止措置です(笑)。

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April 12, 2006

「国賊」

 『広辞苑』によると「国を乱す者。国に仇する者」をあります。語彙のままならば「国家・社会に迷惑をかけた人物」程度の意味でしょう。ただ実際にはこの用語は,「既存の社会体制の変革・破壊を目的とした思想を保持,もしくはそのような行動・活動に従事した/しようとする者」に対し,「体制護持」の立場(基本的には保守派・右翼)から付与される用語であるため,極めて限定された政治的含蓄を持っています。したがって,個人的にはその使用を好みませんが,今回は少なくとも上記のような「政治的背景」は排除します(あと,「「国」とは云々」という議論も)。
 これに該当することは,挙げればキリがありませんが,まずは今回のNHK職員の着服事件。カラ出張で約1800万円を足掛け5年,せっせと懐に入れていました。
 昨今,NHKの不祥事が連続する中,総務省はNHK受信料の「値下げを前提に」支払義務化を検討し始めています。ここでのポイントは「値下げ」が「前提」とされている点でしょう。一見,両者はセットで,補完条件(「交換条件」?)のように見受けられます。しかし,未払い・不払いに対する罰則規定は明確に設定しようとする方向であるのに対し,値下げ幅や規模,その期間については現在のところ,「チャンネル数を減らす」程度の他,定かにされておりません。この点については今後詳細に検討されていくつもりなのでしょうが,おそらく「不明確のまま」か,いずれテキトーな理由をつけて(よくあるのは「サービスの充実化」)戻ってしまうのが関の山だと思いますう(笑)。
 そんな中で発覚したのが,今回の不祥事。短時間での厳罰措置には「隠し切れない」,もしくは「隠し切ったところで発覚した際の反動がより強い」という点に,当然ながら配慮したのでしょう。しかし反面,タイミングの悪さに,逆に不審を感じない訳ではありません。
 とにかくNHK側は,以下のような「声明」を発表しています。

「NHKは,二度と不祥事を起こすことのないよう,今一度,全職員の意識改革の徹底をはかるとともに,外部の専門家等による緊急業務調査など,不正の根絶に向けた対策をとり,信頼回復に全力をあげて取り組みます。 」


 不正根絶の対策が「緊急業務調査」に基づくものであることは判読できても,「意識改革の徹底」「信頼回復」というのは,字句としては常套的な表現ですが,それを作った側・発する側はその中身をどのように捉えているのでしょうか。「支払義務化」を「保証」していこうとする動きの中,「着服が二度と発生しない」「保証」はどこにも存立し得ません。結果的に,常々目にする「全力を挙げて~」という表現が,字句とは裏腹に軽いもののようにさえ思えてきます。
 「外部には負担」で「内部では(耐えない)不正」,「国民・市民に不利益を蒙らせる」という点で,今回は「国賊」と見なした所以です。

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April 11, 2006

予防と治療

 また情報流出のニュースが出ました(その2:教頭のPCから成績流出,その2:マンション見学者の情報流出)。いずれの事例もデータを保存していたPCにWinnyが入れられていたことから,それが流出の原因と見られています。
 Winnyに関しては,その機能や目的に関しても様々批判されております。情報流出の原因がWinnyの根本的欠陥に起因することから,Winnyを批判する見解も,理解できないことはありません。
 ただ個人的に驚いたのは,Winnyを持っている方が想像以上に多いことです。私は持っていないので詳細はよく分かりませんが,さまざまなファイル(大半は音楽・映画などの音声・動画ファイルか?)を共有できることから,人気を得ているのでしょう。と同時に,ネットのセキュリティに対する認識が甘い人間が多すぎる,ということもまた驚きです。
 今回の流出劇を見ていると(「なんとなく」のレベルです。別に詳細に調べたわけではありません),(1)流出することとなる情報を保存していたPCにWinnyがあった,は当然のことながらも,(2)情報を保存先のPC(=仕事場)から持ち出し,自宅のPCで作業を続けた,(3)仕事場のPCにWinnyがあった・・,というようなパターンがあります。
 正直言って,この後者2つがよく分かりません。業務を目的とした,仕事場(「社有」や「公用」)のPCにWinnyって必要なのでしょうか??また(2)について,仕事場から情報を取り出して自宅のPCで開く場合は,おそらくFDかFM(フラッシュ・メモリ)でしょう。仮にその呼び出しているPCが「ファイル共有」化されている場合,「外付け」から呼び出している情報は簡単に流出してしまうのでしょうか?
 実はそんなことより,もっと根本的な問題が。昨今に至りWinnyによる流出が問題化されている状況において,何らかのセキュリティ対策を講じていたか,つまり「お前ら何をしていた??」という点。まさかWinnyの被害を知らなかったとか?(汗)
 おそらく「自分は大丈夫」という「鈍さ」と,PC・ネットに対する「無知さ加減」が関わっているのでしょう。「外とつなげる/つながる」ということは,「こっち(=内)から自由に外へ行ける」というだけではありません。反対の「外から内に自由に行ける」ことでもあるのです。ネットの世界は,「一方通行」じゃないんですよ。
 病気にかかったら治療するのと同じく,疾病予防・抑制のために「予防策」も講じるでしょう。花粉症の季節にマスクするのと同じことです。外へむき出しのままでは危険極まりありません。要は「いつからマスクをするか?」「どのようなマスクをするか?」なのです。

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April 10, 2006

雨模様

 毎年,桜が満開になる頃には雨模様を迎えているような気がします。
 人々が桜を愛でるのは,その艶やかな淡紅色の花に,厳しい冬を無事乗り越えた安堵感と,訪れつつある温和な時節への喜びを投影しているのでしょう。と同時にその花が,その美しさとは裏腹にあまりに儚ないということも関係しているかもしれません。
 恵みの雨とはいえ,初春に注ぐ寒水は薄紅の華にとってあまりに冷たく,酷であるような気がします。

↓一時の壮麗
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April 09, 2006

 西日本は黄砂の影響を受け,先週あたりから天気の良い日は霧がかったような空模様が続いています。それでも日々暖かくなってきていることもあり,街中の桜は見事な花をつけるようになりました。
 東広島市内で桜といえば「鏡山公園」が知られていますが,(それなりの)知名度が手伝っているためか,週末になると見物客が押し寄せ,日中には公園に隣接する駐車場に入ることすらできません。また市中心部南方の「三永水源地」にも桜がいくつかあるようですが,花見シーズンを見計らってか,水源地前の臨時駐車場がなんと」の「有料化」とされている始末(正直,「目聡さ」と「商魂」を感ぜずにはいられません・・)。
 意外と知られていないのは鏡山の南側,「サイエンスパーク」の一帯です。公園の中央に位置する池(「三取池」という)と中国電力技術研究センターの付近に,比較的立派な桜の木が並んでいます。鏡山公園ほどは混んでおらず,徒歩で移動可能な範囲内に駐車スペースはある(隣接する駐車場は収用台数が少ない)ので,正直鏡山公園よりゆっくり見物することが可能です。
 また同じサイエンスパーク内の北端に,「ひろしま国際プラザ」という施設があります。ここは「斜面を登りきったところ」という地理的悪条件から知名度が恐ろしく低いようのですが,数種類の桜(ソメイヨシノ,枝垂桜系,シバザクラなど)が連なっているので,一見の価数はあります。
 あと一般の方には全く知られていませんが,広島大学内にも各所に立派な桜並木が存在しています。人があまり近づかない分,桜の木々も嬉しそうにたたずんでいます。

↓シバザクラも見事(ひろしま国際プラザ)
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↓見事に満開(広島大学)
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↓実は並木道も存在(「西さくらみち」)
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April 08, 2006

灯台下暗し

 以下の写真をご覧になって,どのように感じられるでしょうか。
 広島大学大学院国際協力研究科内にある複写室を撮影したものです。複写機の横にミスコピー回収用の箱があり,サイズ毎に「片面複写済」「両面複写済」の2種類が用意されています。前者は裏紙として再利用ができ,後者は束ねて廃棄することとなります。
 ところが実際にはご覧のように,マトモな状況ではありません。辛うじて類似のサイズの箱に押し込められている程度で,「片面」「両面」などについてはほとんど守られていません。また用紙の「無駄使い」も多く,何よりこれらの紙を整理・廃棄しようとする人さえ現れません。
 確かにこの複写室には管理をする人がいないため,その使用は各人のモラルに依拠せざるを得ません。中には,「以前から気にはなっているが」という人もいることでしょう。しかし,「気にしている」だけでは何も変わりません。行動です。
 なぜここまで指摘するのか。この研究科,「国際協力~」とその名称に冠しているように,主に開発途上国・地域に経済・教育・技術援助をするための研究・教育を目的としています。こうした「援助」に求められることは,究極的には自己の利益を超越した「献身」の精神でしょう。しかしそうした精神は何も特別な技術や行動を要求するものではなく,日常の行ないの延長線上にあるものです。日頃の些細なことでさえ行動のできない人が,外国という言語や価値観すら異なる(=国内以上に行動に制限が加わる状況)に赴き,一体何ができるというのでしょうか。
 如何に崇高な志を抱いていても,それが行動できなければ意味を為しません。まずは外に出て行く前に,まず自分たちから教育し直すことが必要だと,私は考えます。

↓その1:こんな状況
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↓その2:整理すれば由
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↓その3:回収へ
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April 05, 2006

気になること

 先月のことですが,封切りに合わせて「ナルニア国物語」を見に行きました。ファンタジー系は好きなのでそれなりに楽しみましたが,実直なところ「指輪の王子」(と日本ではいうのか?韓国で宣伝していた際には,ほぼ原題通り「반지의 왕자」だった)と類似していたせいか,内容が重複してしまい,未だに頭の中でこんがらがっています・・。
 気になることといえば,例えば「ナルニア国物語」に限っても,「架空の国」が全て「西洋古代・中世史」に登場してきそうな設定だらけという点に留まらず,「主人公側」=「正義」」=「イケメン揃い」,「主人公と対立する側」=「悪」=「ボスはそれなりに美形(「ナルニア~」は女王=美人)でも,残り大多数の部下=醜悪ヅラ」という,極めて分かりやす過ぎの構図です・・。例え原作が「子ども向けファンタジー」という点を考慮しても,あまりにこの図式が続いてしまうと,正直辟易とならざるを得ません。もう少し工夫できないのか?というのが個人的な感想でして,こういう「単純な図式化」からも,結果として「オリエンタリズム」を産み出すこととなった「西欧的価値観」を汲み取ってしまうのは,飛躍のしすぎなのでしょうか(ましてやこれが「ディズニー作品」となると,より一層そう思えてしまう)。
 それはそうとこの「ナルニア~」の原作者,「C・S・ルイス」は日本でも常に「C・S(シー・エス)‥」と称されています。いろいろ調べたら,「クライブ・ステイプルス・ルイス(Clive Staples Lewis)」が「本名」なのですが,なぜいつも「C・S~」なのでしょうかね??「クライブ・ルイス」では,何か問題あるのでしょうか。映画を見て以来(この作品と作者,映画を見て初めて知った・・)の「謎」です・・。

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April 04, 2006

今のご時勢

 今のご時勢,大学(特に国立)を取り巻く環境は厳しくなってきました。一般社会から見て「何しているかよく分からん」という批判も見受けられます。これまでの浪費癖(所詮国立大学も「お役所」なので,結構なムダと「縦割り行政」が横行してました)を是正し,節約に心がけて行くことがさらに求められていきます。が,気になるのはそうした「ムダ削減」の対象とされるものが,果たして長期的に見た上での熟慮の結果なのか,という点です。より根本的なのは,人文社会科学系に対する「風当り」が強く,「投資」の方向が自然科学系に向いているという流れです。
 大学は「教育」「研究」「行政」の場として位置付けられており(M・ウェーバー『職業としての学問』),それらの「成果」を積み上げていかなければならない「責任」を担っています。ここで重要なのは,その「成果」に対する評価のあり方。もちろん各分野それぞれ抱えている「悩み」「問題」はあるでしょうが,全般的に見て,自然科学系の成果は「技術開発」などの形でアピールしやすく,一般的に分かりやすいものです。研究費用が大規模な分,その内実も具現化しやすいところが「長所」といえるでしょう。それに対して人文・社会科学系,特に人文科学(哲学・歴史・文学など。図書館でいう「200」番台)は,お金の使い道は「資料購入」か「複写」,せいぜい「フィールドワーク・現地調査」(後はちょっとした「設備費」か),成果といえば基本的に「研究報告書」(=本)程度・・。研究が細分化するほど,一般社会にはアピールしにくいという難点が伴ってきます。
 人文・社会科学において「研究費用」は基本的に小規模で単純なものです。ところが今の日本,某首相の「ノーベル賞を20人」(だったっけ?)とかいう発言,否それ以上に,昨今の「勝ち組「負け組み」構図にも類似しているような,何でも「分かりやすい結果」へと流れているように感じられます。人文・社会科学(Human Science/Social Science)も発展させていかなければ,「人間の育成」もできず,結果的にその国・文化は衰退していくこととなります。
 人間は知識と思考,そして思想を持った生き物です。それに対する講究の術を減退させてしまったら,ただでさえ今のような「生きることに不安を感じる」ご時勢,人間が生きる理由と目的は,より「ぼんやり」とならざるを得ません。

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April 03, 2006

新学期

 今日から新年度が本格的に始まります。学内の諸移動/異動は本来なら終わっていなければならないのですが,新体制として発足する組織や,あるいは「改編」を伴うような部局では,まだまだ続きそうです。学内では今年度,新たに研究科が発足しました。既に関連設備が整っているべきところが,まだのようです・・(今回この研究科の後期課程に進学する後輩が,「研究室の引越し」をしなければならないのに,まだ移動先(新たな研究室の位置)が未定の状態)。
 出て行く人がいれば入ってくる人がいるわけで,この研究室もまた新入生(前期課程)を迎えます。この研究室(組織ではなくて場所のこと)は,他の研究室よりも面積が広く,構造も異なるので,毎回「配置」に苦労します。具体的には,床面積(=収用可能な院生数)に対する壁面の割合が低く,したがって書架の配分に頭を悩ます訳です。この部屋は窓が多い(壁面の半分)ので,展望と明るさには苦労しませんが,書架を増設することは基本的にムリです(また「放射冷却」の都合上,冬はスゴく寒い)。加えて,どういう訳か蔵書数が多く(『朝鮮総督府官報』全143巻だけでもかなりの量なのに,私の本が全体の半分近くになりつつある状況。関係者の方々スミマセン・・),「机はあっても本の置き場に困る」という,尋常ならぬ問題を抱えています。
 人文・社会科学系は「本が命」ですから,部屋があっても本が置けなければ意味がありません。自然科学系ほどお金はかからないので,狭くても部屋さえあればいいんですけどね(溜息)。

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April 01, 2006

新年度

 新年度になりました。新入生の引越しに合わせ,他県ナンバーの車に乗り合わせた「家族連れ」と思しき方々(通常は両親らしき2人+十代後半風の若者)が多く見受けられます。地理的に不慣れなことに加え,大学付近が分かりにくく(大半の住所が「大字+桁番地」という旧態前のもの),目印となる目標物も少ないので,右往左往しながら走っています。そのため,付近では一時的に渋滞になったりして・・,この時期の「風物詩」とでもいえるでしょうか。

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