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March 30, 2006

図書のゆくえ

 3月は「年度末」ということもあり,大学にとって「最も地味ながら騒々しい日々」を迎えます。新年度のための様々な準備もさることながら,定年退職・学科再編などによる「研究室の移動」があるためです。そのため校舎内では「台車」がフル活用,廃棄物処理施設(要するにゴミ捨場)には机・椅子・書架その他諸々の「粗大ゴミ」が大挙押し寄せてきます。
 大学にとって悩みの種となるのは,「蔵書置き場をいかに確保するか」ということ。これは永遠のテーマなのかもしれません(笑)。
 確かに図書館に納めてしまえばそれで一気に解決するのでしょうが,実際にはそう易々とはいきません。図書館とても空間には限界があります。人文社会科学系では一研究室当たりの書籍もかなりの数(本のサイズや研究室の床面積にもよるので一概には言えませんが,1000~2000冊程度は容易に達すると思います),それが一挙に押し寄せてくるとなると,図書館(の職員の方々)もお手上げとなってしまいます。
 しかし最も問題となるのは「カブり」,すなわち同一タイトルの図書が複数存在していることです。各研究者が何がしかの図書(書籍・雑誌)を1部購入していたとしても,学内全体では複数となっている場合があります。図書館にとって多量の「重複分」は必要ありません。そのような場合の図書は,結局図書館には収蔵されずに,学部内の「資料室」などに「お蔵入り」してしまうのが現実です。
 考えてみるとこういう「重複分」,かなりの量があるのではないでしょうか。海外の図書は国内のものより高価で,購入時の送料がかかったりするのが通常です。確かに研究活動は多額の資金を必要とし,しかもそれは「かけた分だけかならず戻る」とは言えない分,ある意味「投機的」な性質を持っている点は否めません。しかし,だからこそ購入した図書は活用していきたいのですが,しかし現実には,有効利用されていないものも多々あるようです(確かに,図書整理や保管状況把握のための方法が確立していないという別個の問題も存在している)。そういう図書を見ると,タダでさえ独法化で締め付けのキツいこのご時勢,複雑な心境にならざるを得ません・・。

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March 29, 2006

早起き

 最近,諸事情により早起きしています。7時過ぎに起床して,しばらく家のことを処理。午前中(日によって違いますが,大体10時頃)に学校へ行って諸活動,夜11~12時頃に帰宅して2時前後に就寝,というような感じです。それにしても,余計な仕事がない限りは,充実した一日を過ごすことができます。
 これ,一般の場合ではごくフツーのことでしょうが,私にとっては学部時代以来の「革命的」変化(笑)。基本的に一人でないと集中できないタチなことから,学校ではどうしても午後・日没以降から本格的に始動開始,というものでした。深夜は特に静かなので,何事もはかどるよい時間帯。
 ・・しかし持論の一つ,「人間も光合成している」はまさに的中。人間はやはり「太陽を見なければならない」のです(笑)。以前,↑のような午後起床→学校→明け方まで滞在→日の出頃に就寝という,「昼夜逆転」(夕食が「朝ごはん」的)の生活をして,お天道(てんと)様と遠ざかった生活をしていたら,体調悪くしました(涙)。やはり太陽光線は,健康の源です。体内の「葉緑素」をもっと元気に使いましょう(あと,これのおかげで銀行にも行けるようになった)。

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March 26, 2006

回廊

 「回廊」とは「長くて折れ曲がった廊下。中庭や建物を囲み,または建物の間を連絡する屋根のある廊下」(広辞苑)のこと。その字の如く「回り(「周囲」ではなくて「回転」)」の「廊下」です。城郭の場合,天守や櫓などの主要構造物の間に建てられ,それらを結ぶ長屋のようなものを特に「多門櫓」と呼ぶため,「回廊」は主に寺院・宮殿・都城(「平城京」「大宰府」を連想すれば由)などに用いられているといってよいでしょう。
 「回廊」は吹きっさらしのことが多く,外側に壁,内部は柱が連立するだけの無味乾燥とした構造ですが,よくよく見ると細かな装飾の技巧が凝らされている場合もあります。そのような一見,「味気ない空間」と思しきところにも,作り手の心が隠されていたりするものです。
 ちなみに「多門櫓」にも様々な種類・用途があり,姫路城では侍女の居室(「長局」)が現存しています。

↓昌徳宮
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March 25, 2006

「半島人酌婦」

 「半島人酌婦」というのは特に戦時期において,「朝鮮人慰安婦」を意味した用語です。下記の画像は以前ここで紹介した『昭和十九年 朝鮮人関係書類綴 鳥取県警八橋警察署』に収録されている慰安婦関係の資料(「半島人酌婦移入ト其ノ稼働状況ニ関スル件」(1944年4月4日)です。
 内容は,1943年8月より気高郡湖山村(現在の鳥取市湖山町)に日産飛行機輸送の工場建設のために朝鮮人労働者を1000人ほどを使用しているが,ほとんどが独身者であるため,その「性問題」解消と治安維持の観点から「半島人酌婦」20名を鳥取市内の楼閣に導入したところ成績が良かった,というもの。
 興味深いのはこの資料の後半,「半島人労務者」「楼主側」「半島人酌婦」それぞれの「意向」の内容。朝鮮人の利用客は「内地人酌婦」(日本人の酌婦)から拒絶されていたため,酌婦に朝鮮人女性が導入されることで利用しやすくなったようです(「吾々労働者ノ為該ル施設ヲ設ケテ頂イタ当局ノ親心ニ感謝スル」)。しかしここには,この時期に至って全体的に酌婦が減少し,「遊客」全体に不自由が生じていたこと(「内地人遊客ノ需要ヲ充タスニ足ラザル状態ニアリ」)と関係があるようです。
 もちろんここで充当された女性は一般人ではなく,既に朝鮮・満州にて同分野の職種に従事していた方々のようです。従ってこれだけをもって「性奴隷」「強制連行」云々と日本側の行為を糾弾することは限界があるでしょう。しかし,まずは日本人・朝鮮人いずれをも対象として,治安当局側が「治安の安定」を目的」に「酌婦」を利用していたことは分かるでしょう(またここから,この時期(1944/昭和19年)に至って「独身の朝鮮人男性」を「内地」内で確保して充てなければならない事情,つまり「日本人男性(特に若者)が足りない」ということが分かる)。
 しかし最も注目すべきは「楼主側」の意見,「逃走シテモ関門海峡ガ渡ラレナイト信ジテ居ルカラ逃走ノ心配ハナイ」という箇所です。現実にどの程度の逃亡率があったのかは定かではありませんが,「逃走しない」のは何も「仕事の条件がよい」「経済的に安定している」といった類の「肯定的な条件」によるものだけではない,という点には少なくとも留意せねばならないでしょう。

↓その1
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↓その2
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↓その3
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March 23, 2006

厳島神社

 最近(というか「2005年度全体」)いいことがありません。むしろ,嫌なことばかりが続きます。万事意に合することばかりではないことくらい承知していますが,これほどまでに「不運続き」となると,こちらも人の子,「許容範囲」(別名「臨界点」とも)を超えてしまう,というものです(ちなみにそれが社会的に変えることのできない,一般民衆の改善能力を超えた「構造的問題」(通常は「階級矛盾」=「搾取」が焦点となる)であると判断された場合,「革命」や「テロ」へとつながりやすくなる)。もっとも私は,テロなどするつもりはありませんが。
 いずれにせよ(自称)「あまりにも不運続き」,気分転換にどこぞへ行こうと思いつきました。せっかくなので何か宗教関係(神社仏閣教会云々,「アヤしい・特殊な団体」へ行くということではありません),人間の力を超えたようなものを伺うことのできる場所へ。・・ということで,思いついたのが「厳島神社」。
 しかしここは天下の瀬野八様。普通の「厳島神社」(在宮島)へ行ったのは芸がありません。凡人でも思いつくような場所では,そもそも「日常を打破する」という効果は薄い,というものです。
 地図を眺めること十数分・・。
 ・・すると,本家の厳島神社とは全く別方向,某D町の山奥(過疎地?)辺りに「厳島神社」の文字があるではないですか。「陸地(山奥」の厳島神社」,あの「世界遺産」という響きからは想像もできないような厳島がこの世に存在しているとは!(笑)
 ・・などと勝手に想像しているうちに,行ってみたくなりました。幸い居住地からはさほど遠いようでもありません。ということで,夕方が迫りつつも早速出発。
 さて当の目的地,期待通り(涙)。「厳島神社に行きたい!」と思いつつ,「宮島/世界遺産ではない厳島」を訪れた方は,この世に一体何人いるんでしょう(笑)。付近の集落在住の方々を除外(=この人たちは当然知っているから×)すれば,多分「一ケタ台」かと思われ(笑)。

(※ここの由来はよく分かりませんが,おそらく「本家の厳島」から分祀の形で建立されたのでしょう。時間があったら調べときます。)

↓隠れたスポット,「宮島でない厳島神社」(すげー小さい)
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↓神社の正面。こんな風景が続く・・。
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↓ここが「厳島」という証拠(拝殿内)。
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March 22, 2006

教えるということ

 これまで何度も「教える」ということに携わったことがあります。「教える」→「教示」「教授」な訳ですから,発信者の持っている知識・情報を受信者に伝えるという行為です。しかし注意しなければならないのは,これは決して「一方通行」ではなく,相互でそれぞれが反応・作用し合う「相互作用」であるべき点です。また,単に無味乾燥とした発信であったら,受けとる側は苦痛でしかありません。
 というような点を常々気をつけてはいるつもりですが,受信者側にも様々な需要(希望)があります。残念ながら,それはいつも満足にいくような条件とは限らないものです。伝える側(発信者)としては,それには留意しているつもりですが,常には上手くいかないものです。

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March 21, 2006

不均衡

 今日の昼間,多少天気が良かった(午後になって曇)ので,久々にベッドのシーツ&マットレスをまとめて洗濯機に放り込んで洗っていたところ・・。洗濯物が多かったのでしょうね,「脱水」の段階になって洗濯槽内が「不均衡」・・。洗濯機がけたたましい音とともに大振動・・(復旧するまでに10分ほど試行錯誤)。
 洗濯物の入れすぎは危険です・・。

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March 20, 2006

国立大学

 今では「独立行政法人化」の影響で,ある意味私大以上に「利益獲得」が露骨になっている国立大学(特に地方の中途半端に大きい大学)。そのために「イメージ改革」や「環境改善」が進み,確かに設備はよくなりつつあります。しかし,そのスピードが速すぎ,どうも「浮ついている」側面が多いのも否めません。
 一昔前の国立大学は「親方日の丸」,一言でいうと「無味乾燥」,設備に「色気」がないのが常でした。しかし今となってはそれも良き思い出,ある種の「ノスタルジー」を感じてしまうのは,もしかしたらワガママなのかもしれません。それでも,久々に「昔の香り」に遭遇すると,国立大のよさを感じてしまいます。

↓こういう雰囲気もまたよし(山口大学経済学部,東亜経済研究所)
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March 18, 2006

【お知らせ】

『アジア社会文化研究』(第7号)という雑誌が出たようです。
もし「欲しい」という稀有な方がいらっしゃいましたら,ご一報下さい。
無料で進呈いたします(ただし送料はご負担を)。

↓実際のサイズはA5版です.
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March 17, 2006

「ひかり」と「のぞみ」:その2

 以前,京畿道の富谷にある「鉄道博物館」に展示されている車両について拙文を書いた(ココ)ところ,それに関してご質問を頂きました(vxq12様より)。

>>韓国鉄道博物館に展示されている「テンイネ3形」は「ひかり」の愛称の列車でしょうか?

 「テンイネ3形」は中島廣・山田俊英『韓国鉄道の旅』(JTBキャンブックス,2005年1月)の130~131頁で紹介されています。ここを見ると,「実は「のぞみ号」展望車」という説明が付け加えられています。ここだけでは「テンイネ3形」=「のぞみ」であり,「ひかり」に使用されていたかどうかは分かりません。ただし私としては以下の事情から,「ひかり」にも使用されていたと考えています。

(1)「ひかり」の展望車が「テンイネ3形」と類似
 最大の理由はこれです。基本的に車両の特徴が極めて似ているので,この「ひかり」とある展望車を「テンイネ3形」と見て間違いないでしょう。なお1927年当時,朝鮮には6両の展望車が存在(「テンイネ3形」は1927年製造)しており,名称付き列車の登場(1933年4月の「ひかり」)までは「幹線急行列車に使用」されていました(朝鮮総督府鉄道局『朝鮮の鉄道』1928年)。
(2)「ひかり」「のぞみ」の運転形態
 時期によって「ひかり」と「のぞみ」は運転区間が異なりますが,両列車は全運転期間を通じて昼夜逆となるように設定されていました。車両編成も同一の構成(等級および食堂車・寝台車の有無)となっていたことから,客車が共通運用されていたと見ても飛躍のし過ぎではないと思います。

 ↓は「ひかり」が登場する直前,1932年7月の京釜線の時刻表です。「満州連絡」が昼2本(うち1本は急行)・夜1本設定されていることが分かります。「等級」(「列車番号」欄の下側の漢数字)の箇所では「一等」は特に明記されていませんが,急行(「7番」)に一等展望車が連結されていました。

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March 14, 2006

しらカン(11):名詞形

 韓国語で文章を書いたりしていて困るのが,用言の「名詞形」です。日本語(とりあえずここでは現代口語の動詞に限定)でいうところの,(1)連体形+「こと」,(2)連用形,に該当するもので,「書く」(五段活用)ならば(1)「書くこと」,(2)「書き」,がこれに該当します。
 韓国語において用言の活用範囲で名詞形を作る場合,(1)用言の語幹+기(「語基」で表すなら「Ⅰ+기」),(2)用言の語幹+(으+)ㅁ(同「Ⅱ+ㅁ),の二つが挙げられます(この他に(3)用言の語幹+는+것(同:「Ⅰ+는+것)もありますが,これは完全に連体形の表現になっており,そもそも「一語」とはいえないので,ここでは除外)。この2つ,辞書でどのように説明されているのでしょうか(小学館『朝鮮語辞典』,部分的に省略しています)。

(1)-기
1.用言を名詞に変える
 쓰기 書き方〔書くこと〕
 크기 大きさ
2.《名詞節をつくる》ある動作・状態が成り立つ過程・仕方・目標などの意味を表わす:‥であること,‥すること
 읽기 쉬운 글 読みやすい文
 입기 에 편하다 着るのに便利だ
(2)-ㅁ
1.用言を名詞化する:‥すること,‥であること
 배움(<배우다) 学ぶこと
 믿음(<믿다) 信じること,信仰
2.《広告文・文書などで,叙述終止形に用いられる》‥す
 없음 無し
 엄벌에 처함 厳罰に処す

いずれの説明も,それぞれの意味は分かるんですが,両者の区別が今一度ハッキリしません。この点は,熟語となった際に問題となってきます。

(1)-기を取る形
・「-기 위해서」(~するため(目的))
 먹기 위해서 食べるために
・「-기 쉽다 / 어렵다」(~しやすい/ ~しがたい)
 타기 어렵다 乗りづらい・乗りにくい
(2)-ㅁ
・「-ㅁ직하다」(~に値する / ~できる)
 바람직하다 (望ましい
・「-ㅁ에도 불구하고‥」(~(である)にも関わらず)
 그럼에도 불구하고‥ (それにも関わらず)
・「-ㅁ에 따라‥」(~に従い/ ~のため(理由))
 증가함에 따라‥ (増加するに従い)

 例えば,「恥ずかしさと喜び」などという場合はどちらでしょう? 正解は(2)の方,「부끄러움과 기쁨」であり,「부끄럽기와 기쁘기」というのは存在しません(これは完全に×)。逆に,「やるにはやったんだけど」などという表現では「하기에는 했는데‥」で,「함에는‥」は「×」。ところが「~することによって」という理由・手段などの時には,

 내가 담당함으로 해서 해결했다 (私が担当することによって解決した)

となります・・。
 結局のところは,それぞれの表現・熟語によって「-기」「-ㅁ」であるため,個々の表現を一つ一つ覚えていくしかないのでしょう。ただ,この背後にある「論理構造」が気になっていて,書くたびに「생각하기에는 하는데 숙고함에 따라 어려뭄이 더 넓어져 갑니다....」

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March 13, 2006

しらカン(10):ちょっと

 「ちょっと」という日本語は,実は意味が広いものです。時間なのか程度なのかが,はっきりしません。「時間」の意味での「ちょっと」(=「わずかな時間」)では「잠시〔暫時〕」「잠깐」。「잠깐 기다려 주시겠어요?(ちょっと待っていただけます?)」などはこの例です。逆に「物事の程度」「分量としての大小」を述べる場合の「ちょっと」(=「少し」)であれば「조금」「조끔」,後者は前者の強調(濃音化)です。辞書(小学館『朝鮮語辞典』)で確認すると,この「조금」「조끔」は「時間・量・程度」となっていますが,管見の限りで「時間」の事例を耳にしたことはありません。やはり物事・物質の程度・分量を表すものなので,「時間=잠간・잠깐」,「程度・分量(時間以外)=조금・조끔」と見ておいて間違いないでしょう。
 ところで,これ以外に「ちょっと」を示す単語(副詞)がいくつか存在します。意味的には上記のような「時間」「程度・分量」とまでは区別しきれない,まさに「ちょっと」程度の簡単なモノです。「ふと」「ちらっと」とも訳せるでしょう。
 一つは「얼핏」,もう一つは「언뜻」。いずれも発音からして,本当に「ちょっと」というような感じ(笑)。両者の意味的な違いは,韓国人並みに完全には理解できていませんが,後者の方が「瞬間的」,やや「時間」を意識しているようなニュアンスを感じます。「ふと思ったんだけど(얼핏 생각해 봤더니..)」などというような,日ごろよく使う「軽い文章」では前者が最も適しているのではと思います。
 二つとも決して難しい単語ではないのですが,その「軽さ」からか,日本人向けの教科書や参考書など目にすることはまずないかもしれません。事実,私がこの表現を知ったのは留学先での授業で,知人が毎回口癖のように用いていたためです。彼が話すたびに耳にするこの語を,最初は上手く聞き取れず,せいぜい擬態語程度に聞き流していました。しかし,頻繁によく「登場」するので,そのうち注意するようになり,ある日辞書で調べてみると,上述の意味。それを知った時は,授業の内容以上に「あ~なるほど~」と異様に感心してしまいました。
 考えてみると,外国語を学習する際には,その母語話者の「口癖」,あるいは「繰り返し用いられる/好んで用いられる表現」に注目するのも面白いことです。ネイティブが繰り返し用いる訳ですから,余程のことがない限りは間違い(不自然)ではないでしょう。これもまた,外国語学習のよい方法の一つだと思います。

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March 11, 2006

危機管理

 9日(木)は終日,この「ココログ」に「ログイン」することができませんでした。当初はメンテナンスのために「10~21時」〔午後になると「~22時」となっていた〕の使用(「ログイン」だけがダメで,ブログへのアクセス自体は可)ができないとされていましたが,予定の22時を過ぎても,ログインのページは「メンテナンス中」。日付が変わり,翌10日(金)の2時頃になっても「メンテナンス中」。で,下記のような文言。

「【ココログベーシック・プラス・プロ 障害のお知らせ】
2006年03月09日(木)22:00頃よりログインしずらい状況が発生しています。鋭意復旧に向けて作業をしております。ご利用のお客様には大変ご迷惑をおかけいたしており、深くお詫び申し上げます。」

 ま,事情によって使えないのは仕方ありません。それにしても,このような「お詫び」,というよりも「非常時の対応」)で目に付くのは,「深くお詫びします」という部分。確かに「謝罪」も必要でしょうけど,「謝罪」だけされたところでどうにもならない,という状況も存在します。それとも「誠意ある対応」と「誤ればよい」とは同等とでも理解されているのでしょうか。
 
 例えば「列車遅延」や「不通」,「(通行規制による)交通渋滞」にも似たことが言えると思うのですが,「謝罪」云々よりも,「いつまでこの状況が続くのか」(=「いつまで待てばよいのか」)という情報の方が,遥かに重要な意味を持ってきます。もしかしたら,関係者側は「長く待たせては申し訳ない」という発想のもと,その「負担」」(?)を「軽減」(?)させるために意図的に曖昧な情報を流してうやむやにさせるという,「高度に余計な配慮」でもあるのでしょうか?(この点は,私は考えても全く想像もつかないのですが)。
 しかし仮に,ある程度の情報によって,漠然とはしつつも「2時間」,あるいはそれ以上で「半日」という「期間」に条件が付与されるのであれば,「見通し」が付くようになります。これによって,「2時間」が「待機に値するか否か」,「同一の時間であれば別にどのような手段があり得るか」の予測が,容易に可能となる訳ですよ。「現場での対応(の模索)」と,「利用者の代替手段(の模索)」は,全く異なる次元の問題(対策法)ですから,本来区別して対応しなければならないはずでしょう。
 「未来に対する不確定要素の大小」は,人間の心理状況と行動とに大きく作用します。仮に,結果的に2時間待たなければならない場合に,

 (1)「しばらくお待ち下さい」で待ち続ける,
 (2)「2時間お待ち下さい」で待ち続ける,

どちらが,(a)心理的負担が大きいか,(b)(こちらが)有効な対応策を検討しうるか,を考えてみて下さい。私個人としては,後者であれば代替策の導入(「2時間のうちに代わりに何ができるか」を考えて)が可能なため,「比較的望ましい」と考えます。このような状況で,単なる「謝罪」というのは,表面的に心情を緩和させる効力はあっても,問題(および現状)に対する「本質的な対策」とは思えません。

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March 10, 2006

図書館

 書籍や資料,雑誌類など,自分の専門と関りのあるモノはできる限り入手するようにしています。とはいっても「가난한 사람」(貧しい人),経済的に限界がありますので,「全てを」という訳にはいきません。とりわけ,現在でも販売・入手可能なものであればいざ知らず,戦前期のモノや超高価なものとなると,ムリとなってしまいます。
 そのような場合,代替手段として機能するのが「図書館」。幸いにもこの学校の図書館は比較的(「全国的にも」か?)規模が大きい方なので蔵書も多く,何とか入手(貸出・複写・取り寄せ)することができます。複写については,一応「研究費」らしきもので処理されることとなっているので,負担も軽減されます。
 ところが,問題。
 私が閲覧・貸出しようとする図書類はナゼか,

 (1)規模が大きい(大きさ,重量など),
 (2)古いため,製本状況がヤバい(「風前の灯」状態・・)
 (3)ホコリだらけ,
 (4)登録されていない

・・というものが非常に多い・・。研究室の立地条件が悪い(=図書館から遠い)ので,貸出・返却時の移動も大変なだけでなく,書庫に潜って探しているだけでもホコリまみれ。で,貸出時に「貸出票」に一つ一つ記入して,という始末。そういうせいもあってか,これだけPC,ネットが発達していて,資料検索も一段と便利になっているこのご時勢に,未だに「カード検索」を駆使しています(手馴れたものよ)・・。

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March 07, 2006

研究会

 週末はネットに接続できず,更新できませんでした。日・月と研究会(共同研究)で京都にいたためです(昨夜は疲れて更新不可でした・・)。
 今回は発表担当の会,間に(ほぼ)一年という時間を挟んでいるので,さぞや進展しているだろうと思いきや,手を抜いていたためその間の親展はあまりなく,直前になって大急ぎで準備する始末・・。これではいけませぬ・・(涙)。「もともとのテーマとは違うから・・」,確かにそれは間違いではありません(この研究班に際して別途選んだモノ)。が,しかし,そんなモノは言い訳にすらならないのです(・・ということはよく分かっているのですが・・)。
 それでも何とかこなして,来年度が共同研究の最終年度となります。最後は国際シンポジウム(=外国からも研究者を呼ぶ)という形なのですが,これが問題。このままいくとこのシンポジウムで発表する方がいなくなる(=皆さん忌避される傾向が強いようで)ため,最悪(?)の場合はこちらに「担当」が回ってきそうです・・。準備に時間は取れる反面,状況によっては韓国語で発表(原稿も)ということになりかねません・・。どうなることやら・・。
 

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March 04, 2006

木浦

 木浦(全羅南道)に行った時の写真。港の方をウロついていたら,道路の脇に,歩道ならぬ鉄道・・。輸送用の港湾鉄道だったのでしょうね。今は列車が通ることはないでしょうが,特にレールが丈夫なモノなので,迫力あります・・。

↓バリアフリーじゃないからなぁ・・。
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March 03, 2006

DQN

 この辺りの運転マナーがいかに「低レベル」か,これから機会あるごとに見ていきましょう。その第一弾。ここまでヒドいのは見たことありませんでした(ケータイ撮影のため画像悪し)。

(1)左:身障者用スペース(2台分)に,フツーの方々が3台,ライン無視して駐車。
(2)右:地下駐車場(厳密にはここは屋内駐車場)の「店舗入口部分」に堂々と路駐。

 こういう人たち,「自我」(「停めたい!」という)」だけが先行していて,他者のことなど顧みることもできないのでしょうね。おそらくは「対象」(「駐車場」「停めたい」とか,「目的」に関するものなら何でも)と「自己」の「二者関係」でしか事象を理解できていないものと思われます(・・と説明しないと,私のアタマではどうしても理解できない)。 どうでしょう,こういう人たちのために,「身障者用」=「アタマの不自由な方専用」のスペースを設けては(笑)。

↓ある意味合理的だが・・。
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↓地下駐車場(の類)で「路駐」は,この辺りの「誇るべき文化」(笑)。
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交通事故

 ここ数日,高校生がらみの交通死亡事故が多発しています。

「パンク修理中にはねられ,2人死亡 京都 名神高速」
【要約】3日午前2時頃,京都・長岡京の名神高速下り線で,路肩でパンク修理していた男(23)・女(18)2人がトラックにはねられ死亡。男性の知人女性からパンク修理の連絡があり,この男女が現場に来て3人で修理していた。左前の車輪をジャッキアップしていたところ,後方から来たトラックが,開いていた扉に衝突して,ドアの,向こうにいた2人にぶつかった。トラックは後方に気を取られ,側線をはみ出した模様(記事ココ)。

 路肩に停車している(通れば分かるけど,この辺りの路肩は広い)とはいえ,修理時に運転席側(=車線側)の扉を開けていたのは危険すぎます。そもそも「表示板」(駐停車する時に後方に出す三角形の反射板)を携帯していたのでしょうか。この板を持っていないと,高速を走行してはダメです(持ってない方,一つ900円くらいですからすぐ買いましょう)。
 それはさておき,もともと高速を走行していたのは男性側の知人女性です。パンクの連絡を受けて,亡くなった2人が現場に駆けつけました。緊急なため,知人たる男性がすぐ来たのは由として,その時(夜中2時)に,「女子高生も一緒に来ることができた」というのはどういうことでしょう?答えは簡単,「一緒にいた」のでしょう(パンクの通報を受けた♂が,すぐに♀に連絡して連れ出すというのも不自然)。
 ところで昨日茨城で,右折しきれずに塀に激突して高校生♂3人死傷した事故は「午前3時ごろ」(ココ),その前日,三重で高校生♂6人(!)が乗った軽自動車がトラックと衝突して,うち2人死亡した事故も「午前2時ころ」(ココ)。後者の運転者は免許取得したばかり(前者は不明)で,「家族の車を乗っていた」とのこと(笑)。
 いずれの事例も,「卒業式を目前」あるいは「卒業式の直後」とあります。これらを伝えた記事は,単に「同情」を誘う目的だけでそのような表現を用いたのではないと思いますが,いずれにしても率直に言って「自業自得」ではないでしょうか。そんな時間に外をフラフラしてる高校生の方がおかしいんじゃないっすか。特に運転していない犠牲者の遺族には酷でしょうが,しかし夜中出させているような家族に,正直あまり同情はできません。もちろん本人の問題ではありますが,同時に家族の責任でもあるのです。
 街中を見ると,こうした「予備軍」を多く見受けます。本人は楽しんでいた挙句の「ご昇天」ですから,労いの言葉など必要ありませんが,残された側・巻き込まれた側は大迷惑ってもんです。

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March 02, 2006

プラモデル

某サイトで見かけました(転載写真です)。
将軍様の「マイルドスマイル」肖像画がパッケージに(笑)。
でもマジで欲しい・・。

↓下部の朝鮮語は「敬愛する最高司令官金正日元帥万歳!!」
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March 01, 2006

簡保

 実は,来週月曜に某所で発表をしなければならないのですが,その準備が全く(見事)といっていいほど,進んでいません。久々のピンチ(涙)。
 内容は当初,「植民地期の逓信政策」としたのですが,それ以上が全く思いつかず(そもそも「逓信」というもの自体,他の方々が他分野(他部局)を選んでいったので,消去法で残ったモノ)。それ以前,「逓信」関係の予備知識を持ち合わせていなかったものですから,自分のテーマと並行させて進めてます・・。
 ちなみに「逓信」。現在ではほとんど使用されなくなった用語なので,今一度ピンとこないかもしれません。最も分かりやすいのは郵便番号の「〒(「テイシン」の「テ」から)」。とはいっても,今でいう「郵政」に限定されるものではなく,「通信(郵便と電信,電話,放送)」「為替・貯金」「保険」「航空」「海運」「電気」「ガス」といった,鉄道・道路・河川を除くインフラ(とそれを扱う業務)のことです。その対象は極めて広範囲に渡るため,その政策は自ずと時の社会に大きな影響力を及ぼすこととなります。
 ・・という意味で,極めて興味深いのですが,広範すぎて取りつく島がありません・・。とりあえずは「保険」(逓信なので,いわゆる「簡易保険」)を取り扱おうとは思っているのですが・・。資料見ているせいか,最近「カンポ」に詳しくなりつつあります・・。

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